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営業・工場配送・接客 担当 松山 弘子

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結婚してからずっと専業主婦をしていましたが、子育てが一段落した10年前にハローワークを通してスタンプナメカワの存在を知りました。営業職は未経験。でも結婚前に金融機関で接客業務をしていたので、業務内容に抵抗はありませんでした。面接では先代と社長が丁寧に仕事内容を説明してくれたんです。二人のニコニコした表情がすごく印象的で、この会社なら安心して働けると感じましたね。最初は、伝票の書き方など、基本的な業務を習いつつ、社長と一緒に引き継ぎの企業まわり。大きな工場に足を踏み入れるのは生まれて初めてで「こんな場所があるんだ!」と、ただただ圧倒されました(笑)。企業用で扱う職印などの印鑑についての知識もなかったですし、たくさんの各担当者様の名前も覚えなければいけない。ミスもしましたけれど「失敗の経験もこれからのためになるから」と社長がなぐさめてくれるので、いつも前向きに進んでこれたんです。

たくさんありますが、最も重要視しているのは納期について、です。印材(印鑑の材料)を扱うメーカーさん等の関係で遅れてしまうこともありますが、そういう時も決してメーカーさんを言い訳にせず、当社の責任としてきちんとお詫びします。これはスタンプナメカワの確固たる姿勢。様々な要望に対しても、どうつくればコストを抑えながら、もっと使いやすく良質なものにできるかなど、しっかりとした提案を加えて取引するようにしています。やはりお客様に「こんなに早く良いものができた、ありがとう」と喜んでもらえるのが一番のやりがいですから。また、店頭接客時には、私自身が使用した各種印鑑の具体的経験を交え、お客様へわかりやすく説明できるように心がけています。

店頭接客していた時のこと。お子さんの就職活動にあたり、履歴書用の印鑑を所望されるお客様がいらっしゃったんです。夜になり、子どもに「こういうお客様が来たんだけど、あなたは履歴書にどんな印鑑を使っているの?」と電話をしました。私が贈った印相体(いんそうたい)のものを使用していて、ある面接時に人事担当の方から「誰のセンス?」と聞かれ、息子は「母です」と答え、「お母様は良いセンスをしていますね」と誉められたそうです(笑)。そのお客様にも、見やすい書体で、なおかつ風格も感じられる隷書体の印鑑をお勧めし、ご購入いただきました。印はその人の分身であり、いってみれば自分を表すシンボル。日立に移り住む前の独身時代の話ですが、私が地元の金融機関に就職したタイミングで、母親から柘(つげ)素材の印鑑を贈ってもらいました。「女の子なので、優しい書体で彫ってください」とお願いしてくれたそうです。母親と、彫ってくださった方の想いが伝わってきて、とても嬉しかった。親から教えてもらったことに加え、スタンプナメカワで学んだ印の大切さを、これからも私は子どもや多くのお客様に伝え続けたいと考えています。

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取引企業の担当者様以外の多くの方にも、スタンプナメカワを知ってもらえるようアプローチしていきたいですね。各企業様の他にも、市役所や学校など公共機関もまわっていますから、周辺の方が気軽に当社を利用できるようなシステムも構築したい。また、約4ヶ月程前から、営業職だけでなく、ゴム印の製造にも関わらせてもらっているんです。これは業務命令ではなく、私が「興味があるので、自分もやってみたいです」とお願いして実現したもの。一歩踏み出す姿勢で業務内の様々な可能性に挑戦し、今の活気ある会社の雰囲気をさらに盛り立てていけたらな、と。日立市の誰もが知っている街のハンコ屋さんになれるよう、これからも頑張ります!

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