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Scene2・青年会議所で学んだもの

青年会議所
街づくりなどの社会活動や、リーダー育成などを目的とする組織。20歳から40歳までの青年が参加資格を有し、地域の経営者もしくは後継者が多く参加する。

 

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青年会議所に参加したきっかけは、中小企業家同友会・日立支部の活動にありました。当時の同友会・日立支部はいまよりも規模が多く、100名近くが参加する大所帯。そこにいた若い連中の中には、青年会議所のメンバーでもある人間が何人かいて、彼らのとの付き合いを通し、私も参加することにしたんです。青年会議所は、営利目的ではないボランティア意識で、誰かのために、ひいては社会のために貢献を目指す価値観で活動する組織。正直、当時の私は、自分のこともままならないのに、人のことを助けている場合じゃないと自嘲する気持ちもありました。が、ちょっとでも前向きに活動ができればいいかな、の気持ちで参加に至ったというのが実際のところですね。

 

青年会議所は、街おこしのイベントを企画したり、ボランティア活動を行なうなど、様々なセクトがありますが、私が特化して取り組んだのは、人材育成のための研修コーチ養成に関わる部分です。青年会議所は全世界で存在する組織。つまりはいろいろな国の人たちが活動する中で、共通のコミュニケーションには何が必要なのかを探り、同時に、掴んだノウハウを取り入れることで、地域のコミュニティリーダーを育成していこうという活動です。日本各地で行なわれる研修事業に帯同し、コーチアシスタントを行ないながら、どっぷり浸かってコーチングを学びました。おかげで、丸裸になって自分自身をさらけ出せるようにもなり、素直に、そして徹底的に、やりたいことができる自分にも生まれ変われたと思います。

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コーチングの活動に没頭し、私自身がセミナーも行なうようになった39歳の時。「日立青年会議所の理事長をやってみないか?」との要請が舞い込みました。最初は、私の立場として、とても引き受けられる話ではないと感じましたが、コミュニケーション研修に特化した活動の中、人前で「想いを具現化する」行動の大切さを伝える役割をしていながら、いざ自分がその立場を振られた時、何もせずに断るのか、という葛藤もあり、引き受けることを決意。当時、結婚直前だった妻も賛成してくれましたし、仕事に影響が出るのがわかっていながら「やってみろ」と父が言ってくれたことも、決断するにあたり、大きな後押しとなりました。

 

青年会議所の理事長職というのは、様々なセクトの委員長などを経験し、独自の人脈をつくってから就くのが普通。ですが、私は研修コーチの経験から、青年会議所の理念をみんなに伝える役割として、その立場に推されたという珍しいケースだったんです。考えれば考える程、本来のポジションとは趣の異なる理事長でしたね。

 

1年間の理事長経験での一番大きい収穫は「何事に対しても、正直にぶつかっていけば打破できないことなどない!」ということ。コミュニケーションにおける究極的な核の部分を学んだように思います。とはいえ、理事長という立場上、とんでもないスケジュールでの活動を強いられる。当然ながら自分の仕事もあるわけです。青年会議所の活動を行なってから夜はメンバーでお酒も交えた集まりもあり、散会後に朝まで仕事をするようなことも多々ありました。今、振り返っても相当な過密スケジュールだと思います。確かに大変な1年ではありましたが、やりたいことをやりきったという自負は、今でも強く持っています。そして、なによりも家族や仲間に支えられ生きているという大きな財産に気付いたのです。

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